ICUEシンポジウム『「東アジア的教師」教師の今』
―東アジア教員養成国際コンソーシアム事業の総括と評価―

当日プログラム
合評会コメントシート
 

東京学芸大学では2015324日に東京八重洲ホールにおいて「ICUEシンポジウム『「東アジア的教師」の今』―東アジア教員養成国際コンソーシアム事業の総括と評価―」を開催しました。

本学は東アジア教員養成国際コンソーシアム(ICUE)の事務局設置大学として文部科学省特別経費の支援を受けて事業を推進してきましたが、平成26年度が最終年度となることから、本シンポジウムでは外部評価を兼ねて、最終報告書として刊行された『「東アジア的教師」の今』(東京学芸大学出版会、20153月)に対する合評会の形式でシンポジウムを開催しました。

 総合司会は本学藤井健志副学長が担当し、長谷川正理事・副学長が開会挨拶を行いました。シンポジウムは2部構成で開催し、第1部では「東アジア教員養成国際コンソーシアム事業と国際大学院プログラムについて」下田誠准教授、「国際共同研究について」岩田康之教授がそれぞれ報告しました。第2部では3名の外部評価委員より台湾・中国・韓国及び日本の大学における教員養成の質保証に関連して、それぞれ楊思偉私立明道大学講座教授、夏鵬翔首都師範大学副教授及び井手弘人長崎大学准教授からコメントが述べられました。総括討論では、平成272015)年度東アジア教員養成国際シンポジウムの開催校である愛知教育大学や平成252013)年度国際シンポジウム開催校であった東北師範大学の教員等から質疑があり、活発な議論が行われました。会場からは、こうした東アジア地域の学術交流や学生交流がさらに発展することへの期待の声が寄せられました。

 東アジア教員養成国際コンソーシアムは北京師範大学・華東師範大学・ソウル教育大学校・公州大学校・大阪教育大学・東京学芸大学を中心に、東アジア地域の教員養成大学・学部が連携して研究・教育等に関する交流活動を進めています(平成26年度、モンゴル国立教育大学が加盟し、加盟校は44校となった)。特別経費は平成26年度で終了しましたが、現在ICUEでは北東アジア・東南アジア地域も視野にアジアの教員養成系大学・学部間の連携協力事業として再構築する作業を進めています。