ご挨拶

第7回東アジア教員養成国際シンポジウムを、2012113日(土)~4日(日)に、ガーデンシティ品川(東京・港区)で開催する運びとなりました。このシンポジウムは2006年以来、東アジア教員養成国際コンソーシアム(2009年発足・43機関が加盟)を構成する日本(第1回・第4回)、中国(第2回・第5回)、韓国(第3回・第6回)の各幹事校持ち回りでこれまで開催され、仏教・儒教を基調とする伝統文化の中で育まれる「教師」の成長のあり方を、共通に考える場となってきています。教育課題が複雑多様化し、一方で教員養成機関を含む高等教育全体が市場原理の中で競争を余儀なくされる中、個々の教員養成教育の取り組みを充実させる以上に、こうした広汎な交流の場の必要性は高まってきております。

 東京学芸大学が再びホストとなる今回は「東アジア教員養成の質保証」を共通テーマとして、昨年来このコンソーシアムが取り組んでおります国際共同研究の成果を踏まえたシンポジウムを企画しております。基調報告と、共同研究の三つの研究班(RG)からの報告等を通じて、「何を以て教員養成はよしとすべきなのか」「教員養成教育の善し悪しをどう可視化するのか」「教員養成機関として質保証にどのように関わるべきか」といった課題を、参加者全体で共有し、今後の東アジア域内の初等・中等教育の基盤整備の方策を巨視的に考え、展望を開きたいと考えます。同時に、加盟各大学のトップによる総長会議を開催し、コンソーシアムの今後のプランを検討する予定です。

 併せて、それぞれの教員養成機関での教員養成教育の実践交流を行ったり、また次代の教員養成教育を担うであろう大学院生・若手研究者たちの研究交流を行ったりすることも、本コンソーシアムにとって重要なことがらです。こうしたモチーフから、今回のシンポジウムに併せて「教員養成教育における大学-学校間連携(パートナーシップ)」をテーマとした実践交流ワークショップと、大学院生(若手研究者)たちによりますポスター・セッションの場を設けております。広く若手・中堅どころの教員養成実践者・研究者の方々のご参加を期待しております。

 11月の東京に、教員養成のこれからを共に考え、共に担う多くの「志ある」方々がお集まりになることを願っております。

 

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